SFC制度が2028年から激変。何が起きる?
2026年、ANAがスーパーフライヤーズカード(SFC)の制度変更を発表した。
「一度取れば一生モノ」だったSFCが、年間決済額で特典が変わる仕組みになる。正直、これはかなり厳しい改定だ。
この記事では、新制度の中身と、今後どう動くべきかを整理した。
新制度の中身:SFC PLUSとSFC LITE
2028年度から、SFCは年間のカード決済額によって2つに分かれる。
SFC PLUS(年間300万円以上)
- •ANAラウンジ:使える
- •スターアライアンスゴールド:維持
- •優先搭乗:あり
SFC LITE(年間300万円未満)
- •ANAラウンジ:使えない
- •スターアライアンスゴールド:なし
- •優先搭乗:一部のみ
要するに、300万円を境に「本物のSFC」と「名ばかりのSFC」に分かれる。LITEになると、SFCを持つ意味がほぼなくなる。
いつから?判定の仕組み
初回の判定期間 2026年12月16日〜2027年12月15日の1年間
この期間の決済額で、2028年度以降のステータスが決まる。
例外:Lifetime会員 累計100万マイルに到達していれば、決済額に関係なくSFC PLUSになる。ただし、ここに届く人は少数だろう。
何がカウントされる?
対象になる決済
- •国内発行の個人ANAカード
- •ANA Pay
- •家族カード(本会員と合算)
対象外
- •法人カード
- •海外発行カード
- •キャッシング
- •リボ・分割の手数料
- •電子マネーへのチャージ(一部例外あり)
つまり、普通にカードで買い物した分だけがカウントされる。
月25万円のカード決済、できる?
年間300万円ということは、月に直すと約25万円。
届きそうな人
- •家賃がカード払いできる(10万円/月)
- •光熱費・通信費・保険料を集約している(5万円/月)
- •食費・日用品もカード(8万円/月)
- •あとは外食や趣味で(2万円/月)
こうやって積み上げれば、月25万円は不可能ではない。
厳しい人
- •家賃が銀行引き落とし
- •固定費の多くが口座振替
- •夫婦で別々のカードを使っている
正直、生活費をすべてANAカードに集中させないと届かない金額だ。
300万円に届かないなら、どうする?
SFC LITEになってラウンジを失うくらいなら、別の方法でラウンジを確保した方がいい。
方法1:プライオリティ・パス付きカードを持つ
楽天プレミアムカード 年会費11,000円でプライオリティ・パスが無料で付く。これ1枚で世界1,500以上のラウンジに入れる。ANAラウンジは使えないが、代替としては十分。コスパは最強。
セゾンプラチナ・アメックス 年会費22,000円。プライオリティ・パスに加えてコンシェルジュも付く。この価格帯では内容が充実している。
MUFGプラチナ・アメックス 同じく年会費22,000円。銀行系カードの安心感が欲しい人向け。
方法2:別の航空会社で上級会員を目指す
JAL JGC(JALグローバルクラブ) JALはまだ決済額基準を導入していない。今のうちにJGC修行を済ませておくのも手。ANAがこうなった以上、JALも追随する可能性はあるが、少なくとも今はまだ「一度取れば一生モノ」だ。
デルタ航空のメダリオン会員 スカイチーム系で上級会員を目指す選択肢もある。ANA一本に依存するリスクを分散できる。
今からSFC修行する価値はある?
結論から言うと、「年間300万円をANAカードで使えるか」がすべて。
修行する意味がある人
- •生活費のほとんどをカード払いにできる
- •家賃のカード払いが可能
- •ANAマイルを貯める生活が確立している
やめておいた方がいい人
- •300万円の決済は現実的に難しい
- •楽天やdカードなど他のカードも併用している
- •そもそもJALの方が便利(路線・空港的に)
SFC修行には時間も金もかかる。取得後にLITEになるなら、最初からプライオリティ・パスを持つ方が合理的だ。
代わりになるカード6枚
SFC LITEになる前提で、ラウンジを確保できるカードを整理した。
1. 楽天プレミアムカード
- •年会費:11,000円
- •ラウンジ:プライオリティ・パス無料
- •還元率:1〜5%
コスパ重視ならこれ一択。年1回でも海外に行くなら元が取れる。
2. セゾンプラチナ・アメックス
- •年会費:22,000円
- •ラウンジ:プライオリティ・パス+国内空港
- •還元率:0.5〜1.5%
コンシェルジュ付きでこの価格は安い。JALマイルも貯まる。
3. MUFGプラチナ・アメックス
- •年会費:22,000円
- •ラウンジ:プライオリティ・パス+国内空港
- •還元率:0.5〜1.5%
三菱UFJ系の安心感。銀行口座と連携したい人向け。
4. ダイナースクラブカード
- •年会費:24,200円
- •ラウンジ:国内空港+海外600ヶ所以上
- •還元率:0.4〜1%
グルメ特典が充実。食事が好きな人には価値あり。
5. アメックス・ゴールド・プリファード
- •年会費:39,600円
- •ラウンジ:国内空港(同伴者1名無料)
- •還元率:0.5〜3%
家族で国内旅行が多いなら検討の余地あり。
6. アメックス・プラチナ
- •年会費:165,000円
- •ラウンジ:プライオリティ・パス+センチュリオン+各種提携ラウンジ
- •還元率:0.5〜1%
最も充実したラウンジアクセス。予算に余裕があるなら最強の選択肢。
今の決済額別・やるべきこと
自分の年間ANA決済額を確認して、該当するところを読んでほしい。
年間300万円以上
そのままSFC PLUSを維持できる。特に動く必要はない。
年間200〜300万円
あと少しで届く。固定費をANAカードに集約すれば300万円は狙える。家賃のカード払い、保険料の年払い切り替えなどを検討してみる価値あり。
年間200万円未満
正直、300万円は厳しい。無理に目指すより、プライオリティ・パス付きカードに切り替えた方が現実的。SFCの年会費も浮く。
これからSFC修行を考えていた人
まず自分の決済額を計算してから判断すべき。300万円が無理なら、最初からJGC修行かプライオリティ・パス付きカードを選んだ方がいい。
Lifetime 100万マイル達成済み
何もしなくていい。自動的にSFC PLUSになる。
結局どうすればいい?
今回の改定で一番割を食うのは、「SFC修行で取得したけど、普段のANA決済は少ない」という層だ。
修行で数十万円かけてSFCを取っても、維持に年300万円の決済が必要になる。これはかなり重い。
ラウンジが目的なら、年会費1〜2万円のプライオリティ・パス付きカードで十分代替できる。SFCにこだわる必要はない。
逆に、ANAカードで生活費をすべて賄えるなら、SFC PLUSを維持する価値はある。マイルも貯まるし、ANA便をよく使うならメリットは大きい。
自分の決済額を計算して、冷静に判断しよう。








